関節なめらか研究所

膝の痛みのせいで合気道が遠のく夫の体験談

今まで趣味を持たなかった夫が、合気道を習い始めました。

30代後半の主婦ですが、夫の膝の痛みにかなり困っています。夫は38歳、技術系専門職をしています。夫は1年前、近所の合気道教室に入門しました。ごく小さな道場ですが、素晴らしい先生とお稽古仲間で、本当に毎回楽しみに出かけていったのを思い出します。

それまでの夫は、趣味らしい趣味もなく、毎日をただ会社と家の往復で過ごしていました。本人もこれではいけない…と、何かストレス解消になる趣味を探していたのですが、なかなかこれというものに巡り合えず、ようやく見つけたのが合気道だったのです。

お稽古を始めてから、二ヶ月後、夫が膝の痛みを訴え始めました。

ですが週二回の夜のお稽古に通い続けて2か月弱ほどが経ったある時。「…膝が痛い。猛烈に痛い」と、右ひざ・下部分の痛みを訴えだしました。周知のように、合気道には「膝行」という特殊な動きがあります。

最初は、この膝による移動運動をやりすぎたのかな、くらいに考えていたのですが、数日間痛みがおさまらないために、病院へ行きました。レントゲンをとったのですが、目だった損傷などは見えないと言うのです。

他にも、スポーツ傷害の専門家や、リューマチの専門家の所へも紹介してもらって足を運んだのですが、どこでもはっきりとした原因はわからないままでしたが、最終的には主治医に「若い時に、ラグビーをしていて膝を怪我したことがあった、と言いましたよね?その時の損傷がちゃんと癒えていなくて、それが20年たってから合気道の膝行で復活したのかも…」ということで一応膝蓋腱炎、と診断されたのです。

痛みを根本的に解決するのは難しいのですが、無理をせず様子を見ながら合気道を続けることもできると診断されました。

程度は軽度なので、手術をするほどではないのですが、このしくしくする痛みとは生涯付き合っていくしかない、ということでした。炎症の悪化を防ぎつつ、筋トレや水泳で膝をサポートする筋肉を強化したりするしか対処法がありません。

合気道の続行について、夫は主治医と話し合いました。「何をどうしても、この痛みが完治することは難しい。それなら様子を見つつ、合気道を続けて行った方が精神的にはベターです」とは言われたものの、夫はためらい続けています。

合気道の先生にも事情を話しました。「そうか、膝の痛みは辛いなあ。それじゃあ君は膝行をあまりせず、別の動きをトレーニングしたらいいよ。」そこまで言って下さったそうで、ありがたい限りです。

痛みが和らいできたときだけ、お稽古に行くのですが、帰ってくると膝を痛そうにしています。

その言葉に支えられ、夫は筋トレやストレッチを続け、家にいる時は常に患部に氷嚢をあてがっています。そうして痛みがごく和らいできた所で道場に行くのですが、やはり「イタタ…」と顔をしかめて帰宅しては「やはり合気道は断念しなくてはいけないのかなあ」と寂しそうに話します。

私自身も、腰痛を抱えながら空手の稽古に通っているので、その痛みと武道へ対する気持ちの折り合いの付け方が、とても難しいことは知っています。どうにかして続けられないものかなあ、と薄い望みを抱いています。